先月シンガポールに行った。コーチングのトレーニングを受けるためだ。
講師の前で20分くらいの「コーチング実践」を生徒同士でやるのだが、
なかなか僕には難しかった。途中で必ず、ストップがかかる。
「Endo、君のはコーチングじゃない。カウンセリングになってる。情報として
多少、相手の過去を知るのはいいが、それではコーチングにならないよ。」
その他、メンタリングとの違いも教えられたが、あとは皆さん自分で調べてください。
さて、シンガポールの帰り、いつものように僕は予定の「名古屋行き飛行機」
には乗れず、「成田行きの飛行機」に乗ることになった。
この東京から愛知までの交通費は一体どうなるの? と気にかけながら、
無事成田に着き、すぐ新宿行きのリムジンバスに。客は結構多く隣の席に
若い女性が座ってきた。
「おお、木村カエラだ。」
というイメージの彼女はアメリカでの一年間の交換留学を終え帰国したばかり、という。
なんだか 「希望で胸いっぱい」 という雰囲気だったので、思わずインタビューした。
「アメリカから直接、ここへ?」
「いえ、モンゴルの孤児院でボランティア活動を一ヶ月してきました。真っ暗な草原で
見た星空が最高でした。」 (おお、意外?な感じ)
「アメリカの学生のいいところは?」
「自分の人生とか、価値観とか、政治とかの話が普通にできることですね。」
「日本の学生とはちがう?」
「ええ、私の日本の大学だとやっぱり、友達との話は、テレビ、流行、就活の話
ばかりですね。今の私がキャンパスに戻ったら、浮いてしまいそうです。」
(うん、僕もそう思う。でも、悪いことじゃない。)
「じゃあ、日本の大学生活に戻って、まずしたいことは?」
「講義を最前列の真ん中で聞きたいです。」
「それ、ビンゴだよね。やっぱり専門家が目の前にいるんだから。」
「そうなんですよ。アメリカの大学生の知的貪欲さと、高い授業料の元は取るぞ、
という意識に影響されました。」 (こちらも納得。)
今度は向こうから質問。
「何をされてる方ですか。」
「牧師。」
「へぇー。いろんなところに行かれるんですか。」
(という感じで話は弾んでいった。バスの中でわいわいしゃべってるのはわれわれだけ、
他のお客さんは静かだ。)
最後に 「君が日本の生活にどっぷりつからずに溶け込めるように、祈ってるから。」
「ありがとうございます。」 と言って別れた。
僕の印象に残ったことは、彼女が 「真っ直ぐ」 だったことだ。その目線も、
話し方も、そして若い女の子としての振る舞いも。
ただ、まじめというのではなく、頑張ってるというのでもなく、すれてない
というのでもなく 「真っ直ぐ」 なのだ。
それが、彼女の生まれつきの個性なのか、アメリカで身に付けたものかはわからない。
でもその 「真っ直ぐ」 さは、とても印象深くこちらの心をさわやかさにしてくれた。
ところで、こんな感じの人、バイブルにも出てくるよね。誰って?
まあ、考えてみてください。

